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【映画】『カセットテープ・ダイアリーズ』

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80年代のイギリスを舞台に、ブルース・スプリングスティーンの音楽と出会った少年が成長していく姿を描く青春ドラマ。

『カセットテープ・ダイアリーズ』あらすじ

80年代、イギリスの田舎町。
音楽と文章を書くことが好きなパキスタン移民の少年・ジャベドは、閉鎖的な町で受ける人種差別や、保守的な父親との確執に悩んでいます。

いつかこの町から出て行くことを夢見ながらも、先が見えず、悶々と過ごす毎日。
そんな中、友人から渡されたブルース・スプリングスティーンの2本のテープ。
自分の鬱屈した気持ちを代弁するかのような歌詞に衝撃を受け、その音楽に夢中になるジャベド。

ブルース・スプリングスティーンに背中を押されるように一歩を踏み出したジャベドの生活は、劇的に変わり始めていく…

©️ BIF Bruce Limited 2019

ブルース・スプリングスティーンファン必見!

全編に流れるブルース・スプリングスティーンの楽曲。
おなじみの名曲の数々がふんだんに使用され、その曲にのせて登場人物たちが行動し、成長する姿は、ファンにとってはたまらないはず。
未発表曲も登場します。

他にもペット・ショップ・ボーイズやティファニーなど、使用される楽曲や同級生たちファッションから80年代のミュージックシーンを垣間見ることができます。

80年代イギリスの時代背景にも注目

『カセットテープ・ダイアリーズ』で描かれる、80年代イギリスの時代背景。
不況、貧困、リストラ、格差、右傾化、移民排斥…
今の社会情勢と重なるものを感じた方も多いのでは。

この数年の各国の右傾化やヨーロッパの難民問題、コロナウイルスの感染拡大による経済危機、アメリカの人種差別問題…
より混迷を深める今だからこそ、この作品を観ることで感じるものがあるはず。
そういう意味で、過去を描きながらもタイムリーな作品です。

©️ BIF Bruce Limited 2019

ライターくまは1975年生まれですが、日本で生まれ育った40代中年男にとって、この作品におけるブルース・スプリングスティーンに匹敵するのが長渕剛です(断言しましたが、人によっては尾崎豊やブルーハーツだったりする)。

ジャベドと同じように毎日の生活に鬱屈や焦燥を抱えていたわれわれも、曲を聴いて勇気をもらい、なぐさめられ、胸を熱くしたものでした。

そして大人になり、今もやっぱり鬱屈や焦燥を抱えながら生きているわけですが、だからこそジャベドの成長と自分を重ね合わせ、共感を抱けるのではないかと思いました。
そんな大人になってしまった人たちに、ぜひ観てもらいたい作品です。

誰か日本でも長渕でリメイクしてくれないかな…

『カセットテープ・ダイアリーズ』

2020年7月3日(金)より、TOHOシネマズ二条ほかで公開
監督・脚本/グリンダ・チャータ
出演/ヴィヴェイク・カルラ、クルヴィンダー・ギール、ミーラ・ガナトラ、ネル・ウィリアムズ、アーロン・ファグラ
http://cassette-diary.jp/

©️ BIF Bruce Limited 2019