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自由脱糞党

「ペロシ・ショック」てなんなん?

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ペロシが台湾にやってきたら、中国からミサイルが飛んできた…
いや、なんでやねん…

アジアを歴訪していたアメリカのペロシ下院議長(民主党)が8月2日、台湾を訪問。
訪問の中止を再三アメリカに警告していた中国は、非難する声明を発表しました。

ペロシ氏は3日、台湾の蔡英文総統や頼清徳副総統ら政権幹部と会談。
「アメリカは決して台湾を見捨てない」と語り、台湾との結びつきを強めていく姿勢を強調しました。

これに対し、中国は猛反発。
ペロシ氏の台湾到着直後から軍事演習を始め、経済制裁(台湾産の果物や魚などの一時輸入停止)、中国本土で台湾独立を目指す活動をしていた男性を拘留するなど、強い対抗措置を次々に打ち出しています。

そして4日、中国軍が弾道ミサイル9発を発射し、そのうち5発が沖縄・波照間島南西の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下。
中国の弾道ミサイルが日本のEEZに落下したのは初めてです。
ただし、他国のEEZ内での軍事演習は国際法上は違反とは言い切れないそうです。

一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議に出席するためカンボジアを訪問中の林芳正外相は、中国の王毅国務委員兼外相とと日中外相会談を行う予定でしたが、中国側からの申し入れで急遽中止となりました。

お騒がせ歴訪を続けるペロシ氏は、韓国を訪問後、4日夜に日本に到着。5日に岸田文雄首相、細田博之衆院議長と会談しました。

ペロシって誰なん?

アメリカ合衆国の下院議長。下院というのは日本における衆議院にあたり、下院議長は大統領の継承順位が2位となります。
つまり、大統領、副大統領(大統領継承順位1位)が亡くなった場合、大統領に就任します。

カリフォルニア選出の民主党議員で、2007年に初の女性下院議長に就任。2019年に再び下院議長に就任しました。
中国への強硬派として知られ、トランプ前大統領や共和党とも激しく対立しています。

アメリカは

アメリカのバイデン政権内では、この時期の台湾訪問に反対する意見が根強くありました。

しかし、バイデン大統領は最終的にペロシ氏を止めませんでした。
理由は、三権分立の中での議会の独立を重視したから。バイデン大統領がペロシ氏の台湾訪問を止めれば「中国の圧力に屈した」と受け止められかねません。
11月の中間選挙をひかえ、弱腰だと思われるのは避けたいという思惑がありました。

中国は

ペロシ氏の台湾訪問をめぐり、再考を強く求めてきた中国。
中国の警告を無視する形でペロシ氏が台湾に到着すると、すぐに対抗措置を開始しました。

軍事演習

台湾周辺の空海域で軍事演習を実施。

経済制裁

台湾産のかんきつ類果物や魚、菓子類などを一時輸入停止。台湾への天然砂の輸出を停止。

台湾人勾留

台湾独立を目指す組織を設立し、中国本土で活動していた台湾人男性を勾留。

台湾は

台湾の蔡英文総統は、ペロシ氏の訪問を歓迎。
台湾ではロシアのウクライナ侵攻以降、台湾有事の際もアメリカは軍事介入しないのではないかと疑念が広がりましたが、今回のペロシ氏の訪問で台湾世論の動揺を防ぐ効果を期待しています。

中国の反発に対しては、あくまでアメリカと台湾の議員交流にすぎないと言い訳が立つという計算のようです。

韓国は

ペロシ氏は台湾に続いて韓国を訪問。韓国の金振杓国会議長と会談しましたが、尹錫悦大統領とは面会せず、電話協議を行いました。
電話協議となったのは「大統領が休暇中のため」となっていますが、中国との摩擦を避けたかったようです。

日本は

8月3日、松野博一官房長官は中国の軍事演習に対して懸念を表明。
4日には中国軍が発射した弾道ミサイルのうち、5発が日本の対他的経済水域(EEZ)内に落下。
中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初めてです。
ただ、他国のEEZ内での軍事演習は国際法上は違反とはいえません。

これを受けて外務省の森健良事務次官は中国に対し、電話で抗議しました。

また、東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議に出席するためにカンポジアに訪問中の林芳正外相は、中国の王毅外相と会談する予定でしたが、中国側からの申し入れにより会談が中止となりました。

9月に国交正常化50年の節目を迎える日本と中国は、記念行事の開催に向けて準備が始まっていましたが、見通しが厳しくなりました。

ペロシ氏の台湾訪問によって、アメリカと中国は緊迫した局面を迎えました。
「ペロシ・ショック」が周辺国にもたらした影響は深刻さを増しています。