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手塚治虫記念館「超時空要塞マクロス展」

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『超時空要塞マクロス』が放送された1982年といえば、『機動戦士ガンダム』劇場版の公開とガンプラブームによるガンダム人気がいまだ続いていた時期で、ガンダムに影響を受けた作品が数多く制作されていました。

それまでも『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』といったロボットアニメはたくさんありましたが、ガンダムおよびガンダムに影響を受けた作品が斬新だったのは、単なる勧善懲悪ものではなく人間同士の戦争を描いたことでした。

のちに「リアルロボットもの」といわれるようになるこれらの作品は、それまでの主流だった主人公が乗る正義のロボットが悪の組織や宇宙人と戦うといったロボットアニメを駆逐していきました。
イデオン、ダグラム、サブングル、ボトムズ、エルガイム、バイファム、いろいろあったなあ…(遠い目)。

しかし、これらの作品はいずれもガンダムほどの人気を得ることはありませんでした。
その中で唯一の例外が『超時空要塞マクロス』だったのでした。

1982年10月に放送が開始されたマクロスは、日曜の14時からという当時としては意味がわからない時間帯の放送であるにも関わらず(当時は平日の19時代がアニメの時間だった)、放送されるとすぐに大きな反響を呼びました。

なんといっても当時の子どもたちにとって魅力的だったのが、ファイター・ガウォーク・バトロイドに三段階変形する主役戦闘ロボット「バルキリー」でした。
バルキリーの洗練されたデザインを前にしては、ガンダムのモビルスーツが一気にもっさりとダサいものに感じられたのです。
また、当時大人気だったガンダムのプラモデルに対し、マクロスのプラモデルのほうが出来がよかったことも大きな要因だったと思います。

当時、マクロスはガンダムを追いやり、上回るほどの人気を誇ったのです(少なくとも当時7歳だった筆者の周辺ではそうでした)。
今でこそガンダムとその後に登場した「エヴァンゲリオン」がロボットアニメの中の横綱で、マクロスは大関といった感がありますが、当時は間違いなくマクロスが横綱でした。いや、例えがわかりづらいか…

また、ロボットアニメでありながら、主人公とヒロインたちとの三角関係や、ヒロインの一人であるリン・ミンメイの歌、文化の力という要素に力を置いたところも斬新だったとされています。
これは当時子どもだった世代にはあまりピンとこないのですが(むしろおっさんになった今になって見返すとこの要素が気恥ずかしい)、思春期以上のファンにとってはきっとそうだったのでしょう。

テレビ放送終了後、1984年には劇場版『愛・おぼえていますか』を制作され、こちらもヒットしました。
これはガンダムの映画版と違って完全新作によるもので、デザインが一新されたバルキリーがこれまた身震いするほどかっこよかったのでした。
以降、シリーズとして『マクロスⅡ』や『マクロス7』などの作品が作られ続け、現在に至ります。

超時空要塞マクロス展

そんな『超時空要塞マクロス』は今年2022年に放送40周年を迎え、作品を振り返る「放送40周年記念 超時空要塞マクロス展」が、2022年7月1日から10月24日にかけて宝塚市立手塚治虫記念館において開催されました

手塚治虫記念館での開催というのが少し意外ではありましたが、ファンとしては行かないわけにはまいりません。
といってもボーッとしている間に会期が残り少なくなってしまい、終了する2日前の10月22日(土)の、しかも閉館30分前にあわてて行ってきたのでした。

手塚治虫記念館は、5歳から24歳までの20年間を宝塚で過ごしたという手塚治虫の作品や生涯を紹介する記念ミュージアム。
1階には手塚治虫のゆかりの品や、作品資料が展示されています。
「マクロス展」は2階の企画展示室で行われており、申し訳ないが時間がないので今回は1階は素通りだ。

今回の展覧会では『超時空要塞マクロス』の設定資料やイラスト、模型などが展示され、作品の世界が紹介されました。
中でもメインとなったのは、作品を紹介する動画の前で「SDF-1 マクロス」の模型が自動変形する展示。バックにはマクロスの主題歌と、劇中でリン・ミンメイ(声と歌は飯島真理)が歌う『小白龍』『愛は流れる』が流れ、あまりの懐かしさにここで筆者は涙腺が決壊しました。
泣きながらこのメイン展示を見ていた気持ちの悪い中年男は自分です。どうもすいませんでした…
しかし、欲を言えば『愛・おぼえていますか』や『天使の絵の具』も流してほしかったな…

展示はマクロスシリーズの他の作品のものもありましたが、おおむね初代マクロスと『愛・おぼえていますか』に関するもので、ガンダムもマクロスも初代しか認めない頑固な古いファンにとっては嬉しい内容でした。

手塚治虫記念館における「マクロス展」はすでに終了しましたが、次は横浜に場所を移し、2023年3月から開催されます(予定)。