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日本の移民社会を描く“日本版グラン・トリノ”『ファミリア』

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在日ブラジル人社会を通して国籍や文化の違いを乗り越え、“家族”を作ろうとする人々を描く“日本版『グラン・トリノ』”。

在日外国人の数は約282万人で、そのうち在日ブラジル人は中国、ベトナム、韓国、フィリピンに次いで5番目に多く、約20万人が暮らしています(2021年6月現在)。

1908年に最初の移民が渡って以来、ブラジルには多くの日本人が移住してきました。ブラジルに移住した多くの日本人たちは、ブラジルの発展に貢献してきたのです。アントニオ猪木もそのうちの1人ですね。現在では約200万人の日系人が住んでいます。

1980年代になると、ブラジルの経済は悪化し、日系人が日本に出稼ぎに来るようになりました。1990年に入管法が改正されたことから、在日ブラジル人は一気に増加。その後、リーマンショックの影響で減りましたが、現在では約20万人が暮らしています。

主な居住地域は愛知県や静岡県で、『ファミリア』のロケが行われた愛知県豊田市の保見団地では、全住民の半数以上がブラジルを中心とした南米からの移住者で占められており「小さなブラジル」と呼ばれているそうです。

『ファミリア』あらすじ

神谷誠治(役所広司)は、山里で独り暮らしする陶器職人。妻には早くに先立たれ、一人息子の学(吉沢亮)はプラントエンジニアとしてアルジェリアに赴任しています。

ある日、学が現地で結婚したナディア(アリまらい果)を連れて帰国します。
ナディアは幼い頃に紛争に家族を亡くして孤児となり、難民学校で英語を学んだ苦労人。誠治は2人を祝福します。

隣町の団地に住む在日ブラジル人のマルコス(サガエルカス)は、友人と半グレとのトラブルに巻き込まれ、怪我をして追われていたところを神谷家の人々に助けられます。
後日、マルコスの恋人であるエリカ(ワケドファジレ)がお礼に訪れ、神谷家と在日ブラジル人たちとの交流が始まります。

日本人嫌いのマルコスでしたが、次第に誠治に心を開くようになり、焼き物に興味を持ちます。
しかし、半グレとの争いの中でリーダーである榎本海斗(MIYAVI)に目をつけられてしまいます。

海斗はかつて妻子をブラジル人にひき殺された過去があり、ブラジル人を憎悪しています。半グレのリーダーであるうえ、地元の有力者の息子でもあり、もう手に負えません。海斗は執拗にマルコスたちに因縁をつけ、在日ブラジル人たちは次第に追い詰められていきます。

一方、アルジェリアに戻っていた学とナディア。懐妊がわかり幸せの絶頂にありましたが、そんな2人に思いも寄らない悲劇が襲います。

やがて、マルコスたちの窮地を見かねた誠治は、思い切った行動に出ますが…

『ファミリア』

2022年/日本
監督:成島出
出演:役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、MIYAVI、松重豊、佐藤浩市 ほか
https://familiar-movie.jp/