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映画『15年後のラブソング』

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アニーは、イギリスの港町で暮らす30代後半の女性。

それなりに仕事もあり、長年一緒に暮らす恋人もいるが、なにかモヤモヤしたものを抱えて暮らしている。

というか、モヤモヤの大きな比重を占めるのが、この恋人の存在。

もはや腐れ縁となっている恋人・ダンカンの興味の対象は、彼が心酔するミュージシャンで、90年代に表舞台から姿を消した伝説のロックスター、タッカー・クロウ。
その研究に没頭するあまり、ギクシャクする2人の関係。

腹いせにファンサイトに批判的なレビューを投稿したアニーの元に届いた一通のメール。それは、タッカー・クロウ本人からのものだった…

大人になりきれない3人のキュートなラブストーリー

というわけで、最近無性に70年代~90年代が懐かしくて仕方がないライターくまです。

商業的に成功したわけではないミュージシャンを応援するあまり心酔してしまう気持ち、ライターくまにもよ〜くわかります。

過ぎ去った日々へのノスタルジーに浸ってしまうのは、この『15年後のラブソング』の登場人物たちのように、自分の人生にモヤモヤしたものを感じているからかもしれません。

しょうもない曲で売れてるミュージシャンがたくさんいるのに、なぜ自分の好きなあの人がもっと評価されない、こんな社会は間違っている、こんな世界は滅んでしまえばいいのに…
…危ない兆候です。

劇中のダンカンはそんな猟奇的な状態なわけではありませんが、タッカーへの心酔ぶりはかなり病的。かなりこじらせてます。

一方、ひょんなことから始まったタッカーとのメールのやりとりが始まったアニー。
次第に「この15年を無駄に過ごしたと思う」とこれまでそこそこ幸せだと思えていた自分の人生について見つめ直すことになります。

そして、表舞台から姿を消した後、定職につくわけでもなく、過去の遺産で食いつなぐタッカーは、自分勝手に生きてきた今までの過去を後悔しています。

タッカーがイギリスに来ることになり、会うことになったアニーは心をときめかせます。
これをきっかけにそれぞれの人生が動き始める…のか?

三者三様、大人になりきれない3人が、奇妙な三角関係を通して人生の一歩を踏み出す姿に注目の、キュートなラブストーリーです。

ヒロインのアニーをキュートに演じるのはローズ・バーン
クリス・オダウド演じるタッカーは、こじらせぶりが絶妙。

そして伝説のミュージシャン・タッカーを演じるイーサン・ホークは、ダメ男なのにセクシーでどこか憎めない役がこれほど似合う役者はいないと思わせる当たり役。
『いまを生きる』『晩秋』のときは可愛かったのになあ…と、ノスタルジーをさらにかきたてる演技を見せてくれます。
ああ、昔を思い出してなんだかまた目頭が熱くなってきた…

『15年後のラブソング』は、京都では京都シネマ、イオンシネマ高の原で上映中。

『15年後のラブソング』

京都シネマ、イオンシネマ高の原ほかで公開
監督/ジェシー・ペレッツ
出演/ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウド
https://15-lovesong.com/
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