【海の京都】もうひとつの京都「海の京都」その魅力を探る その3
(前回までのあらすじ)
古都のイメージが強い京都ですが、実は海の幸も豊富なんです。日本海に面する京都府北部エリアの7市町からなる「海の京都」は、丹後とり貝や京のズワイガニなど、多彩な海産物が味わえる場所として知られています。そんな海の京都の魅力に迫るバスツアーに参加しました。
京都の海で獲れる海の幸
京都の海では、新鮮で美味しい海の幸が豊富に獲れます。
地元の漁師が丹精込めて獲った海の幸を堪能することができる京都は、海の恵みに恵まれた地域です。
丹後とり貝
丹後地方は、京都府の北部に位置し、日本海に面しています。この地域で取れる特産品のひとつが「丹後とり貝」です。
その特徴のひとつが、非常に大粒であること。一般的にとり貝は春までしか育ちませんが、丹後とり貝は穏やかで栄養豊富な内海で育つため、春以降も成長を続けます。そのため、一般的なとり貝よりもひと回り以上も大きく育つんです。
その味は、独特の甘みと柔らかくてプリプリとした食感が特徴。京のブランド産品に認証されています。
丹後ぐじ
丹後ぐじとは、京都府の釣・はえなわ漁業で漁獲される高鮮度なアカアマダイのことです。
淡白な中に甘みがあり、とても上品な味わいが楽しめます。
いろんな料理に合わせることができ、京料理には欠かせない存在です。
京のブランド産品に認証されています。
京のずわいがに
京のずわいがには、日本海で獲れるズワイガニの中でも特に品質の高いものとして知られています。
身がぎっしり詰まっており、甘みとコクが豊かな味わいが特徴。高級料亭などで提供されることが多く、贅沢な食材として人気です。
シンプルな茹でガニやしゃぶしゃぶ、すき焼きなどさまざまな調理法があり、その豊かな味わいを存分に楽しめます。
丹後の海育成岩がき
三方を山々に囲まれた京都の内湾は、ミネラルを含む多くの栄養が注ぎ込むため、餌となるプランクトンが豊富。さらに、海が穏やかなのでかきの養殖に適した環境です。
育成条件の良い環境で育てられる「丹後の海育成岩がき」は、天然物と比べて殻が薄く、重さや殻の大きさが同じでも、身は1.5倍ほどの大きさになります。
栄養豊富で、滋養強壮や疲労回復に効果があるタウリンや亜鉛などの成分をたっぷり含んでおり、体力の消耗が激しい夏場にぴったりの夏の味覚です。
京の寒ブリ
京都で人気の食材といえば、京の寒ブリ。寒ブリは冬に水揚げされるブリのことで、脂がのっていて味わい深いのが特徴です。伊根町はぶりの日本三大漁場のひとつに数えられています。
寒さの厳しい冬の日本海を回遊した寒ブリは極上もので、身が引き締まり、脂のりも抜群です。
京鰆
京鰆は、日本海や太平洋沿岸に生息する魚で、身がやわらかく脂がのっています。特に冬から春にかけてが旬で、寒い海で育つため身が引き締まり、味も濃厚です。
京都では、京料理の高級食材として扱われており、様々な料理で楽しむことができます。
栄養価も高く、タンパク質やビタミンD、不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、健康にも良い食材です。
あかもく
あかもくは、海藻の一種。シャキシャキした食感とねばりが特徴で、最近注目を浴びている人気の食材のひとつです。
栄養価も高く、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
海の京都の味を楽しむ
舞鶴地方卸売場を後にしたバスは、京丹後のレセプションホテル「KISSUIEN Stay & Food」へ。今回はこちらで京都府産ズワイガニ、寒ブリ、カキ、鰆などなど、「海の京都」で獲れた京都府産海産物を中心に使った絶品メニューをいただきました。
新鮮な海の幸がふんだんに使われた料理はどれも素晴らしく、特にズワイガニのしゃぶしゃぶは絶品。甘みと旨みがたっぷり詰まったズワイガニは、口の中でとろけるような食感でした。
もちろん、他のメニューも絶品揃い。海の京都を存分に楽しめる贅沢な時間となったのでした。
会場となった「KISSUIEN Stay & Food」は、は、京都府京丹後市峰山町に位置するレセプションホテル。2024年4月に全室リニューアルされ、「素の自分に戻れる空間」をテーマに快適さと機能性を重視した客室を提供しています。
館内のレストラン「aun」では、地元の素材を活かした料理を提供し、カニを堪能できるコース料理が人気です。
KISSUIEN Stay & Food
住所/京都府京丹後市峰山町杉谷943
電話番号/0772-62-5111
Webサイトはこちら
海の京都には豊富な海の幸があり、様々な美味しい食材が楽しめます。
絶品の海の恵みを堪能したあと、バスツアーは最後の目的地に向かうのでした。
(続く)