【海の京都】もうひとつの京都「海の京都」その魅力を探る その1
京都の魅力は、有名寺社が数多く立ち並び「古都京都の文化財」が世界文化遺産に選ばれる京都市だけにあらず。京都府には、山や森などの自然に囲まれた「森の京都」、お茶文化の「お茶の京都」、清らかな竹林が広がる「竹の里・乙訓」、そして日本海に面した「海の京都」と、京都市だけにはとどまらない、魅力溢れる「もうひとつの京都」があります。
もうひとつの京都
「海の京都」エリア
舞鶴市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町、福知山市、綾部市(※森の京都エリアと一部重複)
「森の京都」エリア
亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、綾部市(※海の京都エリアと一部重複)
「お茶の京都」エリア
宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、久御山町、井手町、宇治田原町、笠置町、和束町、精華町、南山城村
「竹の里・乙訓」エリア
向日市、長岡京市、大山崎町
このうち「海の京都」は、京都府北部に位置する日本海沿岸地域の7つの市と町からなります。このエリアは、丹後半島を中心とする美しい景観と歴史的な文化遺産、そしてなんといっても美味しい海の幸が特徴で、内陸に位置する「京都市」とは異なる魅力を持っています。
「京都には海がない」いいえ、あります
しばしば耳にする「京都には海がない」という表現。「京都に海がない」と言われる理由は、京都市の地理的な事実に要因があると考えられます。多くの人が観光や文化の中心地として思い浮かべる「京都市」は完全に内陸にあるため、京都に疎い他県の人々には「海がない」という印象を持たれがちなのです。
それとは別に、京都市民が「京都に海がない」という場合、これは「京都市(特に洛中)以外は京都やない」という京都市内で生まれ育った人間特有のいやらしい“中華思想”によるものであるため、これにふれると話が脇道にそれる上に長くなるのでカッツ・アイ。
しかし、地図を見れば一目瞭然ですが、いまさら言うまでもなく、京都には海があります。
北部の丹後地方には、宮津市や舞鶴市に海沿いの町があり、美しい海岸線や、なんといっても「天橋立」「伊根の舟屋」のような名所も存在します。ですので、これからは「京都には海がない」という表現には「「京都市には海がないけど、京都には海がある」と力強く、かつ毅然と訂正してくださいね。
そして、日本海沿岸の美しい景色とともに見逃せないのが、この地域ならではの新鮮な魚介のグルメ。京都の海には「対馬海流」という暖かい海水と、「日本海固有水」という冷たい海水が影響を与えています。 そのため京都の海では、マグロやブリといった暖水性の魚に加え、ズワイガニやハタハタといった冷水性の魚など、 色々な種類の魚が漁獲されます。
そんな魅力溢れる「海の京都」。今回はその魅力の一端を探るべく、バスツアーに参加してきたのでした。(つづく)