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政治経済

【イラン戦争ってなんなん? その1】

2026年2月28日、アメリカとイスラエルは、イランに対する大規模な攻撃に踏み切り、イランの最高指導者アリー・ハメネイ師が死亡しました。

この攻撃により、革命防衛隊の総司令官、軍の参謀総長、国防相など、イラン政府や軍の要人も相次いで殺害されました。
また、イランメディアによると、ハメネイ師の娘や娘婿、孫、義理の娘なども死亡したとされています。

アリー・ハメネイ師は、1981年から1989年までイラン大統領を務め、1989年に最高指導者へ就任しました。
最高指導者は、軍事や外交、司法などの分野で大きな権限を持つ、イランの事実上の最高権力者です。

今回の攻撃は、イランの核問題をめぐり、アメリカとイランが交渉を続けている最中に行われました。
攻撃直前の2月26日にも、オマーンが仲介する間接協議が開かれています。
双方は一定の進展があったとして、近く協議を再開する方針を確認していました。

一方、イスラエル当局者によると、攻撃は数カ月前から計画され、実施日は数週間前に決まっていたとされています。

アメリカとイスラエルは、今回の攻撃をイランの脅威を取り除くための「先制攻撃」だったと説明しました。
しかし、イラン指導部が核兵器の製造を決断し、核兵器開発計画を再開していたことを示す決定的な証拠は公表されていません。

今回の攻撃は、国連安全保障理事会の承認を得ずに行われました。
アメリカは国連憲章に基づく自衛権の行使だと主張していますが、多くの国際法学者は、差し迫った武力攻撃を示す十分な証拠がないとして、国際法に違反する攻撃だったと指摘しています。

これに対し、イランはイスラエルや湾岸諸国にあるアメリカ軍基地などを標的に、大規模なミサイル・無人機攻撃を行いました。
さらに、ホルムズ海峡を実質的に封鎖したことで、原油や天然ガス、石油製品の海上輸送が大きく混乱することになります。

その影響は日本にも及び、原油やナフサ、石油関連製品の供給不安や、一部品目の不足が広がりました。
日本政府は備蓄の放出や代替調達を進めましたが、石油化学製品の生産や物流、物価などを通じて、産業や国民生活に大きな影響が及ぶ事態となったのです。

参考文献

『イラン戦争 アメリカ・イスラエルの策略』宮田 律

『アメリカの戦争と世界危機 イラン進行は何をもたらすのか』三牧聖子編