【京都市伏見区】門前に謎の地形「四ツ辻の四つ当たり」が残る「東本願寺伏見別院」

本寺・本山の支院として別の所に建てられた寺院を「別院」といいますが、東本願寺の別院が伏見の大阪町にあります。

門前付近は東西南北行すべてが直行できずに突き当たる「四ツ辻の四つ当たり」と呼ばれる複雑な形になっています。
これは軍事上防御的な理由だとされていますが、はっきりしたことはわからないようです。

北から来るとここで突き当たり…

東から来るとここで突き当たり…

西から来るとここで突き当たり…

南から来るとここで突き当たって直行できないのです。

東本願寺伏見別院は鳥羽・伏見の戦いの際、会津藩の駐屯地となり、激戦地になりました。
会津藩は寺の畳を盾にして戦ったといわれ、本堂は大きな損傷を受けたと伝えられています。
現在、本堂は立て替えられており、当時をしのばせるものは山門、鐘楼、大銀杏が残っているだけです。

山門脇には「教如上人御旧跡 伏見御坊」「会津藩駐屯地跡（伏見御堂）」の石碑が建てられています。

東本願寺伏見別院

京都市伏見区大阪町609