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【京都市中京区】新選組聖地巡礼 新選組ゆかりの寺として有名な「壬生寺」 副長・土方歳三の胸像を建立

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壬生寺は、京都市中京区にある律宗の大本山。毎年節分と4月、10月に演じられる無言の宗教劇「壬生狂言」は重要無形民俗文化財に指定されています。新選組ゆかりの寺としても知られ、境内の壬生塚には新選組隊士11名を祀り、局長である近藤勇の胸像があります。2023年には副長の土方歳三の胸像も建立されました。

説明しよう!新選組とは

1863年(文久3年)、幕府は庄内藩の志士・清河八郎の献策を入れ、浪人を集めた浪士組を結成します。上洛した浪士組は、浪士組を天皇のための兵力にするという清河の本意を知って分裂。清河に反発した芹沢鴨を中心とするグループと、近藤勇土方歳三を中心とするグループは京都に残留して「壬生浪士組」を結成します。壬生浪士組は京都守護職に属して京都の治安維持にあたり、のちに活躍が認められて「新選組」の名を与えられました。

壬生寺とは

壬生寺(みぶでら)は律宗の大本山の寺院。991年に快賢僧都によって創建されました。
鎌倉時代、中興の祖とされる円覚上人が悪疫駆除のために行った法要が「壬生狂言」の始まりとされており、仏教の教えを庶民にわかりやすく説くために、大げさな身振り手振りでユーモラスに表現する無言劇として考案されたといいます。

壬生狂言は春・秋・節分の3回、のべ12日間行われ、毎年多くの人を集めています。

本堂
千体仏塔

新選組との関係

新選組は壬生寺の周辺を屯所(宿舎)にしており、壬生寺を兵法訓練所として使用していました。
大砲の砲撃訓練まで行い、本堂に向けて撃っていたといういから、さぞ迷惑だったことでしょう。

また、沖田総司が境内で近所の子どもたちと遊んだとか、壬生狂言を鑑賞したり、相撲興行を行なって池の魚やすっぼんを力士に振る舞ったなど、新選組にまつわる逸話が残ります。

その縁で境内の東側にある池の中の島には局長・近藤勇の銅像や新選組隊士の墓があり、壬生塚と呼ばれています。

近藤勇の銅像

土方歳三の胸像を建立

2023年は新選組の結成160年にあたり、これを記念して壬生塚にあらたに新選組副長・土方歳三の胸像を建立。2023年7月16日から公開されています。

壬生寺

住所/京都市中京区壬生梛ノ宮町31
電話/075-841-3381
WEBサイト/http://www.mibudera.com