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【京都市中京区】新選組聖地巡礼 新選組誕生のきっかけとなった清河八郎の演説の場所

歴史, 観光

京都市中京区にある新徳寺は臨済宗永源寺派の寺院。幕末、上洛した「浪士組」のリーダー・清河八郎が浪士組の面々を集めて尊皇攘夷の演説を行った場所で、京都における新選組にまつわる最初の舞台として知られています。

新徳寺。場所は壬生寺の向かい。

清河八郎の演説の舞台

1863年、幕府は庄内藩の清河八郎の献策を入れ、浪人を集めた「浪士組」を結成しました。

上洛した浪士組は、壬生の郷士宅や寺院に分宿します。清河は新徳寺に浪士組の主だった者を集め、浪士組上洛の真の目的は朝廷に尊皇攘夷の志を建白することにあり、浪士組は天皇に忠義をつくすと演説します。

この清河の真意を知り、芹沢鴨を中心とするグループと近藤勇を中心とするグループは清河に反発。攘夷のために江戸に帰るという浪士組から脱退し、京都に残って「壬生浪士組」を結成し、京都の治安維持にあたることになりました。この壬生浪士組がのちに「新選組」になります。

この清河の演説は、新選組を題材とした映画やドラマには必ずといっていいほど登場する有名なシーンで、新徳寺は京都における新選組の最初の舞台として知られています。

清河が演説を行った本堂や、内部の燭台は当時のものが残されています。

本堂の横手には、先代の住職が描かれたという幕末の英雄たちを描いた絵画が飾られていました。
中央が清河八郎ですね。

新徳寺は、通常は一般には非公開です。清河が演説を行なった本堂も普段は見学することができませんが、京都の文化財の特別公開などで公開されることがあります。

今回の画像は「新選組結成160年&世界遺産」をテーマに行われた「第48回 京の夏の旅」の文化財特別公開の際に撮影しました。

新徳寺

住所/京都市中京区壬生賀陽御所町48
電話/075-811-6569