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【京都市伏見区】現在も宿泊可能「寺田屋事件」で知られる坂本龍馬の定宿「寺田屋」

歴史, 生活, 観光

「寺田屋」は伏見の船宿。坂本龍馬が定宿とし、薩摩藩士が同士討ちした「寺田屋事件」と龍馬が襲撃された「寺田屋事件」の2つの「寺田屋事件」で知られ、多くのファンが訪れます。「鳥羽伏見の戦い」で消失しましたが、その後再建。現在も営業を続け、宿泊することができます。

寺田屋事件(寺田屋騒動)とは

幕末、薩摩藩主の父・島津久光は、幕政改革を進めるために入京します。これを機に倒幕を進めようとする薩摩の過激派志士たちは寺田屋に集結しました。

これを知った久光は、暴発を止めようと藩士を寺田屋に派遣します。しかし過激派たちは説得に応じず、薩摩藩士同士で斬り合いになり、多くの死傷者を出しました。

これを「寺田屋事件」または「寺田屋騒動」といいます。

寺田屋事件(寺田屋遭難)とは

土佐の坂本龍馬は、寺田屋を定宿としていました。

1866年1月、寺田屋に宿泊していた龍馬と護衛役の長府藩士・三吉慎蔵は、伏見奉行所の捕り方に襲撃されます。龍馬は手の指に重傷を負いますが、2人はなんとか難を逃れます。襲撃側には2人の死者と複数の負傷者が出ました。

これを「寺田屋事件」または「寺田屋遭難」「坂本龍馬襲撃事件」といいます。

現在の寺田屋

以前は当時の建物がそのまま残っていると考えられていたようですが、建物は「鳥羽伏見の戦い」で消失し、明治時代に焼失前の場所の西隣に再建されたようです。当時の建物があった場所は中庭のようになっており、石碑や龍馬の像が立てられています。

現在の建物は中を見学することができます。再建とはいえ、事件の「弾痕」や「刀傷」とされるものや「お龍(龍馬の妻)が入っていた風呂」があり、当時の雰囲気がかなりリアルに感じられます。

なんと寺田屋は現在も旅館として営業しており、宿泊することができます。

夕食の提供はなく(朝食つきはあります)、食品の持ち込みや喫煙・飲酒はできませんが、近くの「龍馬通り」をはじめ、周辺には魅力的な飲食店が多いので心配ご無用。当時とほぼ同じ建物に泊まれるなんて、なかなかないですよ。

自分は興奮して一睡もできないかもしれないな…

寺田屋

住所/京都市伏見区南浜町263
電話番号/075-622-0243
営業時間/10:00~16:00(受付終了15:40)
観覧料/大人 400円・中高大学生 300円・小学生 200円
※幼児入場不可