【京都市右京区】東映太秦映画村 『カムカムエヴリバディ』のあの“回転焼き”が食べられる
昭和・平成・令和と三世代のヒロインが紡ぐ100年の物語を描く、NHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』。
2代目ヒロインのるい（深津絵里）は、京都に移り住み回転焼きのお店を始めました。
毎朝見ていると回転焼きが食べたくなりますよね…というわけで、京都で食べられる回転焼きをご紹介します。
あの回転焼きも食べられますよ。
NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』京都編
『カムカムエヴリバディ』は、NHKで2021年11月から2022年4月まで放送されている「連続テレビ小説」の第105作。
大正・昭和・平成・令和を生きる親子三代のヒロインを主人公に、ラジオ英語講座によってつながる家族の100年（1925年から物語が始まるので、厳密には100年弱）にわたる物語が描かれます。
主人公となるヒロインが途中で変わるのは、連続テレビ小説では初めて。
初代ヒロイン・安子（上白石萌音）の物語は岡山と大阪を、2代目ヒロイン・るい（深津絵里）の物語は大阪と京都を、3代目ヒロイン・ひなた（川栄李奈）の物語は京都を舞台に描かれます。
初代ヒロイン・安子の実家はあんこが絶品の和菓子屋で、おはぎが出てくるたびにおはぎが食べたくなったものでした。
続く2代目ヒロイン・るいは大阪でクリーニング店に就職しますが、紆余曲折あって京都に移り住み、回転焼きのお店を始めます。
というわけで、京都編になってから劇中に毎回のように登場する回転焼き。
ならば食べねばなるまい、京都の回転焼きを…
そもそも「回転焼き」ってなんなん？
『カムカムエヴリバディ』の劇中では「回転焼き」と呼ばれているこのお菓子。
手元の辞書によると、回転焼きとは「大判焼きのこと」と説明されています。
はて、「大判焼き」…？
ならばと「大判焼き」を調べると、「太鼓のような丸い焼き型に小麦粉・砂糖などを水で溶いた生地を流し入れて焼き（中略）、あずきあんをのせ（中略）、焼いた」和菓子となっています。
実は、「回転焼き」そのものは誰もが知っているポピュラーな食べ物なんですが、地域によってさまざまな呼び名がつけられて普及しているんです。
そのようにいろんな呼び名がある中で、関西・京都では「回転焼き」と呼ばれているのかと思い、京都でおすすめの回転焼きを調べたところ…
・御座候（京都市下京区） 御座候
・ロンドンヤ（京都市中京区） ロンドン焼き
・すずや（京都市北区） しぐれ焼き
・THE BAKING produced by Unir（長岡京市） ピヨ焼き
・かどや（綾部市） 今川焼き
・高貝商店（京都市伏見区） 天輪焼
…いや、バラバラやないかい！
これは形状やお店によってそれぞれ違う名称がつけられた結果こうなったようで、京都に限らないようです。
その中でも「今川焼き」という名称がもっともポピュラーなようですね。
じゃあ、「今川焼き」ってなんなん？
その形から“回転”とか“大判”とつくのはわからなくもないのですが、「じゃあ今川焼きの“今川”ってなんなん？」と思いませんか？
その由来は、江戸時代中ごろにさかのぼります。
江戸の竜閑川に今川善右衛門という人が架けた「今川橋」という橋がありました。
その付近にあったお店が「桶狭間の戦い」にもじって「今川焼き」として売り出したところ、評判となり、そのために一般名詞として広がったという説が有力です。
なんだかふわっとした由来ですが、今では全国どこに行っても通じる名称として「今川焼き」が定着しています。
ちなみに呼び名については、これまでにあげた「回転焼き」「今川焼き」「大判焼き」「御座候」の他に、「太鼓焼き」「太鼓まんじゅう」「小判焼き」「二重焼き」「甘太郎焼き」「ずぼら焼き」「天輪焼き」「おやき」「きんつば」…などなど、数え切れないほどの種類あることがわかりました。
「ちょっとくらい整理しろよ…」「これって別物では…」などと少々疑問もありますが、みんな違って、みんないい。それだけ「回転焼き」が広く親しまれているということですね。
あの「大月」の回転焼きが食べられる
作品中にも登場し、深く物語と関わる「東映太秦映画村」（作品内では「条映太秦映画村」）では「カムカムエヴリバディ展～ひなたの映画村にようこそ！」が開かれます。
同展は映画村の通常ゲートとは異なる「東映城大手門」北側の小門から入場した一角でドラマゆかりの品々が展示されます。入場は無料。
また、映画村内の「こま屋」では、ドラマの和菓子を監修する「吉乃屋」中西店主によるあんこを使った“回転焼き”を販売。あの「大月」が味を味わえます。
「カムカムエヴリバディ展～ひなたの映画村にようこそ！」は2022年3月27日（日）までの開催。
※掲載情報は配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
