【京都市右京区】『源氏物語』ゆかりの地で紫式部と『源氏物語』の世界観に触れる企画展「よきかな源氏物語」
京都有数の観光地である嵯峨嵐山は『源氏物語』のゆかりの場所でもあります。嵯峨嵐山にある「嵯峨嵐山文華館」では『源氏物語』を題材にした日本画の作品を展示する企画展「よきかな源氏物語」が開催されています。
『源氏物語』ゆかりの場所の博物館
「世界最古の長編小説」とされる『源氏物語』。嵯峨嵐山文華館のあるあたりは『源氏物語』の主人公・光源氏の側室である明石の方と、その娘である明石の姫君が住んだ場所だと設定されています。
嵯峨嵐山文華館の周辺には他にも、光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘跡である「清凉寺」、光源氏が恋人である六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)を訪ねた「野宮神社」、光源氏が建てた御堂の北側にあったとされる「大覚寺」があります。
今回行われている「よきかな源氏物語」は、そんな『源氏物語』ゆかりの場所でその世界観にふれることができる企画展。『源氏物語』を題材にした日本画が、各場面の解説や人物相関図とともに紹介されてします。
企画展「よきかな源氏物語」
文華館1階の第1章「雅な世界へようこそ」では『源氏物語』の作者である紫式部を紹介。『源氏物語』を題材とした屏風絵などが展示されています。
こちらは『源氏物語』の人物相関図。登場人物が多くてややこしいので、相関図にしてくれるとわかりやすくてありがたい。「宇治十帖」編もあります。
2階「畳ギャラリー」の第2章「よきかな、源氏物語」では、『源氏物語』を題材にして描かれた日本画が解説とともに展示されています。
玉圓永信の『源氏五十四帖図』。人物を描かず背景や道具などのみで作品を描く「留守模様」と呼ばれる手法で描かれています。
広々とした「畳ギャラリー」の展示。ここで1日ゴロゴロしたい…
1階は庭に面したカフェが設けられており、2階からも大堰川の風景を眺めることができてとても素敵です。川を眺めているだけで1日過ごせる…
百人一首の常設展示
1階には百人一首の歴史や魅力を紹介する常設展示があります。
ずらり並んだ百人一首と歌人を紹介する「歌仙人形」。これほしい…
メッセンジャー黒田?
紫式部もいます。
2024年の大河ドラマは『源氏物語』を書いた紫式部を主人公にした『光る君へ』。ドラマをきっかけに紫式部や『源氏物語』ゆかりのスポットをめぐるという方も多いのでは。嵯峨嵐山をめぐる際は、嵯峨嵐山文華館にも立ち寄られてはいかがでしょうか。
「よきかな源氏物語」は4月7日(日)まで開催されます。
企画展「よきかな源氏物語」
会場/嵯峨嵐山文華館
京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
075-882-1111
会期/2024年1月18日(木)〜4月7日(日)
前期 1月18日(木)〜3月4日(月)
後期 3月6日(水)〜4月7日(日)
休館日/2月18日(日)、3月5日(火)
料金/一般・大学生 1,000円、高校生 600円、小・中学生 400円
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