【京都市左京区】近代の名建築 豪商の別邸「旧三井家下鴨別邸」

三井家は江戸時代の豪商で、三井財閥の創業者一族。江戸時代有数の両替・呉服商として財をなし、明治維新以降は銀行・貿易・海運・鉱山・繊維など主要産業部門に進出して日本三大財閥の一つとなりました。

下鴨神社の南、賀茂川と高野川が合流する北側に位置する「旧三井家下鴨別邸」は、1925年（大正14年）年に完成した三井家の旧別邸。「主屋」「玄関棟」「茶室」の3棟からなります。

木造3階建ての望楼が特徴的な主屋は1880年（明治13年）の建築で、鴨川下流の木屋町にあった別邸から移築されました。これに玄関棟や茶室が増築され、主屋周辺には美しい庭園が広がります。

戦後は財閥解体後の1949年（昭和24年）に国有化され、京都家庭裁判所の所長宿舎として使用されました。
2011年（平成23年）に近代京都における豪商の別邸建築を知る貴重な歴史建造物として重要文化財に指定。修復工事を経て2016年（平成28年）から一般公開されています。

通常の一般公開は主屋一階と庭園のみですが、2024年の「第49回 京の夏の旅」では、通常非公開の主屋二階の座敷が特別公開されています。

旧三井家下鴨別邸主屋二階の公開は、8月23日（金）～25日（日）、8月30日（金）～9月1日（日）まで。今回の「京の夏の旅」でも公開期間が短く、貴重な機会です。

旧三井家下鴨別邸

住所／京都市左京区下鴨宮河町58番地2
電話／075-366-4321
入館料／500円（土・日曜、祝日は600円）
開館時間／9：00～17：00（受付終了16：30）
休館日／水曜日（祝日の場合翌日）
Webサイト／https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/

第49回 京の夏の旅

公開期間／2024年7月12日（金）～9月30日（月）
旧三井家下鴨別邸主屋二階は8月23日（金）～25日（日）、8月30日（金）～9月1日（日）
公開時間／10：00～16：30（16：00受付終了）
料金／大人 800円、小学生 400円
　　　旧三井家下鴨別邸主屋二階は大人 800円、中高生 500円、小学生 400円
Webサイト／https://ja.kyoto.travel/specialopening/summer/