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歴史

【京都市中京区】藤原摂関家の邸宅「東三条殿址」

歴史

「東三条殿(とうさんじょうどの/ひがしさんじょうどの)」は藤原摂関家の邸宅です。
現在の二条通、御池通、新町通、西洞院通に囲まれたあたりにあり、2024年の大河ドラマ『光る君へ』にも登場する藤原兼家は、この屋敷を主な住まいとしたことから「東三条殿」と呼ばれました。

余談ですが、ここからそれほど離れていない新風館の前には「三条東殿遺址」があるのでなんだかまぎらわしい。

兼家の娘の超子(ちょうし/とおこ)は冷泉天皇の女御となって三条天皇を、詮子(あきこ)は円融天皇の女御となって一条天皇をこの地で産んでいます。
詮子は一条天皇の即位後に皇太后となり、出家後は「東三条院」と称しました。

邸宅は兼家の死後、長男の道隆に受け継がれ、道隆の死後は三男の道長に引き継がれました。
邸宅は華美を極め、藤原氏の栄華を象徴するものでしたが、1166年に火災で焼失し、その後は再建されることはありませんでした。

現在は遺構となるものはまったくなく、周辺も特に風情があるわけでもありません。かろうじて京都市中京区押小路通釜座の西北角に石碑が建てられているのみです。

東三条殿址

住所/中京区押小路通釜座西北角